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食育のはなし③

投稿日:2017年4月21日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。押上の歯医者 なかや歯科クリニックのおおきたです。
今回は食育の話、第3弾。離乳食の話です。

離乳食を通して、
子供は食べ物を正しく噛むこと、飲み込むこと、
そして味を感じることを勉強します。


ですので、母親教室や保健所等で言われているように、
段階を踏んで食べ物の形態や味を調節しなければいけません。
それは子供の反射機能とお口の中の環境変化にも関わりがあるからです。

 

基本的には食べ物は前歯で噛み切り、
奥歯ですりつぶすという動作をしています。


新生児の時期は吸いつく反射(吸綴反射)によっておっぱいを飲みますが、
この反射は生後6カ月頃に消失します。
さらに、舌が前に突き出る反射も同時期になくなるため、
スプーンからの食べ物の取り込みが可能となります。
これが離乳食がだいたい6カ月頃から始まる要因でもあります。


上下の前歯がはえてくると
唇と舌の動きも分離できるようになるので
舌で食べ物を押しつぶすことが出来るようになります。


次に奥歯が生えてくる前段階として歯茎の膨らみが出てくると
奥の歯茎で食べ物をつぶすことが出来るようになります。


そして、奥歯が生えてくると
奥歯で食べ物をすりつぶすという動作を学習するので、
ほとんどの食べ物が食べれるようになるとともに噛む力も増大していきます。


食べ物の大きさや硬さと言った情報は
主に奥歯とそれを支えている骨との間にある膜の受容器によって脳に送られ、
噛む力や回数の調節がなされます。
それによって、上下の奥歯が噛みあうことで噛むリズムが学習されて
どのような形態の食べ物も食べれるようになるのです。

 

このように、
このお口の中の変化に応じて
離乳食の形態を変えていくという作業が必要となってくるのですね。
適した時期に適した食べ物を与えることが、
『食べる』という機能を発達させることにつながるのです。

 

また、離乳食は栄養面や食べ物の形態に気を配る必要がありますが、
それらとともに味付けも重要な要素です。


離乳食の時期に食生活の下地ができあがるので、
この時期に味付けの濃いものを与えると
大人になってからも味の濃いものを好むようになると言われています。


ですので、バランスの良い献立とともに
素材本来の味を楽しめるように薄味にすることが
今の健康のみならず、大人になってからの健康にも
大きく影響すると考えるほうが良いでしょう。

 

さらに、離乳食期からの歯磨きも大切です。


歯ぐきを濡らしたガーゼでやさしく拭ったり、
生えてきている歯には歯ブラシを使ってブラッシングをしてあげてください。
お口の中がさっぱりして気持ち良い感覚を覚えるとともに、
食べた後は歯みがきをするという習慣付けにもなります。

 

おおきた

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